某政治家、庶民感覚を学ぶ
某政治家Qは、世襲議員でしたが、国民の人気を得るために庶民感覚を学びたいと思いました。
「庶民感覚って何なんだろう・・・」
「庶民と言ったら、結婚して子供が二人いて、首都圏の郊外に家を持っていて・・・いや、本当にそうか?」
それが本当か確かめてみました。
・・・しかし、視察をして確かめてみたところ、実感がわきませんでした。このとき、
「庶民感覚は勉強では学ぶことはできない。体で学ぶしか方法はない」
と思いました。
そこで、庶民の生活を体験しようと、世田谷で家を買って近くのスーパーで買い物をしながらしばらく生活しました。
すると、「こんな生活もいいもんだ。」と思いました。しかし、
「いや、庶民感覚はこんなもんではない。これは比較的上流家庭の生活だ。資産もあるし、支出が平均よりも多いではないか。」
と思うようになりました。
そこで、すべての財産を国に寄付して、埼玉にあるアパートを借りて住みました。
しかし、
「政治家としてのコネがあるから安心できるんだ」
と思いました。
そこで、政治家を辞め、民間の会社に勤めました。
しかし、それがマスコミに知られ、天下り疑惑が発生しました。
「これでは庶民感覚がわからないではないか。」
記者会見でそう言い残した後、彼は顔が分からないように整形をし、失踪しだしました。
その後、政治家としての彼の行方を知る者はいない・・・